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2021/01/01 12:00:00

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投稿作品一覧

即興詩『舌・えんじょー』


舌・えんじょーにございまする

泡の
I wanna know
淡の
あ、あわノ
ア輪のようにあリたいノ
にゅーとらるなし
にゅーとらるであるからこそのしを
書き描き殴る かき混ぜる
とうきょオというところの
ひとビトかきあつめたル
Metal
イトヤンゴトナキ場所にテ
アタクシの泡 
口からいでにけり

きのオ いただいた
舌・えんじょー 
いたくこころゆれうごされ
に候
そぉろぉほどに
まれびとたれ
ひとよひとよねがいたまいし
はぶらしの
はぶらせの
はぶらすことの
はぶらさればこそ
はぶらそう
だと思いますが
アタクシには
まぁだてんでけんとぉもつかねども
ひぐらしの
ひぐらせの
ひぐらすことの
ひぐらさればこそ
ひぐらそうとして
またしても



あたた
あたたた
あたたたためますか
いえそれほどのことではござらん
でござある
エェもおにどとしません
舌・えんじょーデゴザイマスから
えんじょおを
えんじょいしもの
えんじょえずまた
えんじょあいに
えんじょうへ
えんじょるノ

泡の
淡いちきゅー
そらにうかべまして
うべなうことをうべないし
がえんずることがえんずらずに
I wanna know
あなたのきもち
手荷物手に持ち
満ちていく
泡ノ
にゅーとらる
それほどまでに
して
アタクシを
あなたのきもち
近すぎてミエナイのよ
近づかないでミエナイのよ

舌・えんじょーの
酔いや宵闇愈々みだれ
誰何の光でございますか
尋ね人と戯れた
割れた
タワレ
でアレ
I wanna know.

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言語システム

朝の公園で白い犬が赤い首輪をつけて走っていた。

朝の公園で白い犬が赤いものをつけて走っていた。

朝の広場で犬が赤い物体を追いかけていた。

朝に犬と赤いものが走っていたらしい。

朝に赤い犬が走っていた。

朝に赤い動物が暴れていた。

朝に危険な生物が出たという話になった。

朝に事件が起きたらしい。

朝に警察沙汰があったと聞いた。

朝に公園が封鎖されたという噂になった。

朝に街が騒然とした。

朝に避難指示が出たらしい。

朝に世界が少し終わりかけたらしい。

朝に終末が来たという話になった。

朝に神が降りてきたとも言われた。

朝に奇跡が起きたらしい。

朝に犬が神だったという説が有力になった。

朝に神は赤い首輪をしていた。

朝に赤い首輪の神が走っていた。

朝に首輪だけが神として崇拝された。

朝に首輪様が街を救った。

朝に首輪様まんじゅうが売り出された。

朝に首輪様まんじゅうがうまいという話で町内で噂になった。

朝にXのトレンド入りし世界中に拡散された。 

https://note.com/userunknown/n/n248719fae1e8

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祈り

爆散する
流れ星が青いなんて知らなかった
一瞬の朝をもたらすなんて知らなかった
願い事は明るいところでしか叶わないという疑念が
確信に変わってしまった
ある極夜が明けることは
反対側の誰かの気まぐれの祈りが
季節風に乗ってくるからか
夜の中に閉じている人の寂しさは
明け方のキジバトの声に取って代わられる
洞窟の暗がりを照らす松明は
酸素を材料に我々の願いを聞いてくれる
映る影が真実でないとしても
それを信じるしかもう
息は続かない

爆発する
一瞬の閃光
こめられる祈り
届くまもなく熱に飲まれて
偏西風に乗って
反対側の知らない誰かの
灯火になる

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時計の針が一秒進んだ、明けまして


昨夜は一睡もできなかったの
大みそかだからって興奮してたわけじゃなくってね


お腹が苦しくって 背中が痛くって
いつものクスリも ちゃんと飲めなくって


ヨーグルト食べたら 楽になるかしら?
牛乳的なものをと ミルクティを飲んでみたら?


余計なものを入れてしまったために
却って 苦しくなってしまったの


窓の外 向かいの自販機の明かりだけが
やけにまぶしい 
もの云わぬ 真っくらくらの闇の中




誰かいますか
誰かいますか




と 呼びかけてみる




今夜話せる誰かも
そばで笑い合える誰かもなく
もしもこの世界のどこかで 
あなたもひとりっきり
こんな淋しい夜を過ごしているのなら



どうぞ返事をください
どうぞ返事をください



なんのもてなしも出来ないけれど
雨音陽炎特製トマトスープと
すりおろししょうがをよく揉みこんだチキンソテー



そして 少しばかりのお酒も用意して
あなたをお待ちしています




年が明けたからって
何かが変わるなんて幻想は
もうとっくに
どこかへ置いてきてしまったけれど



1月1日
今日くらいは


昨日までの ついてない
しょぼくれた人生のすべてを忘れて


昼日中から呑んだくれたって
きっと


バチはあてられないはず


というか
もう十分すぎるくらいのバチ
あてられてきたはずだから




身ひとつ
ただ あなたの淋しいと
泣き忘れて クセのように笑っている
その笑顔だけ持参で



わたし 心よりずっと
お待ち申し上げております





。。。その前にちょっとだけ味見を



うん
これならきっとあなたも
美味しいと 云ってくれるはず





☆★***★☆***☆★***★☆

大みそかから元日にかけてを
詩にしたためてみました

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時間がピアスになる

短針と長針を
きみの腕から
ひきぬいて
針を耳朶に差し込んで、あそぶ。
人に知られたら
ちょっとまずい
この頃一分があまくて
苦しいの
火急の欲望に駆られて
わたしは喉を生む
少女の頃
うなじに刻んだ傷より
深くさりげない
白い蚯蚓ばれのような
あそばれてみたい
あなたに
秒針の針に
ちくり、と
やわらかく痛く
時間がピアスになる。

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良き会社に恵まれて

仕事始め。休み明け。
行きたくない、ベッドから出たくない、と思うけれど、
いざスーツに着替え、電車に揺られてからの出社。
既に出社している人たちの
「あけましておめでとう」が響く。
昔、いろいろあってから、弱小メンタルの私には、
皆の心からの優しさとあいさつと
仕事上の「ありがとう」が身に染みる。
これからも大事にして過ごしていきたい今の会社。
私からも心からの「ありがとう」

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月蝕の森

わたしの躰は、  
夜の森の奥で 、
ひとつの湿った葉となり、
静かに開いていた。

胸は胸としてではなく、  
月の光を受ける 、
小さな水面。
その震えは 、
わたしがわたしを解き放つ 、
最初の波。

茂みは茂みとしてではなく、  
森の呼吸が集まる 、
柔らかな影。
その影は 、
わたしの奥に沈んでいた 、
古い境界。

そこへ、  
わたしではない、
もう一つの、
閉じた月。



その胸は、
ただの胸でなく、  
森に押され寄せてくる  
もうひとつの波。

その息は、
ただの息ではなく、  
わたしの水面に触れて  
形を変える  
小さな風。

わたしは、
その月に触れられることで  
開かれるのではない。

わたしがわたしを開いた場所に、  
その波が触れ、  
その触れた部分だけ、
わたしの形が変わる。

それもまた、  
わたしの波に触れられることで  
自分の形を変える。

二つの躰は、
二つの現象として、
互いの輪郭を揺らし合い、  
触れたところから  
新しい波紋が生まれる。

胸と胸が触れるとき
それは、  
躰と躰の接触ではなく、  
二つの月が、
互いの光を、
分け合う瞬間。

茂みと息が触れるとき
それは、
羞恥ではなく、
森の奥で  
風が草を揺らす  
あの静かな音。

わたしたちは  
躰を重ねたのではない。

躰が持つ
湿度と光と影が
互いの中へ
流れ込み、
溶け合い、
波となり、
また離れ、
また重なる
その循環の中で


  ――蝕を迎える――


「足りない身体」ではない。


「満たす身体」ではない。


わたしたちは
ただ
二つの波。


解放し、
その重なりの中で、
新しい波を
月に放ち、
新しい風を
森に返し、
新しい雫を
土に解かすのだ。

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ゆうた!!

ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆつた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆうた ゆう ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! ゆうたああああああああああああああああああああああ!! 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無表情

明日死ぬかどうかも分からない
たくさんの涙を零した
どれだけの血を流しただろう

幸せってやつを考えてみる
平和はいつ訪れるのだろう

憐れみなどいらない
騙されたくないから

温かなスープを入れてくれ
夢でもいい
青い空と白い雲
少女のワンピースが揺れている

あの子の顔は笑っていない

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鼠の素材

清潔な病気で、身体をひたす。生命の単位が、潤っている。鼠は身体に、不安な沼を身籠る。無数の鼠が、沼を出産すると次に沼は、水中に子どもを産むようになる。その子どもは童話を使い、窒息の仕方を次の子鼠に教える。いたるところにその肺を隠されながら、鼠が生きることはすでに、溺れることにちかい。

風邪をひいたとき、身体が敏感になるが、そのとき時間は、皮膚である。常に鼠の皮膚は、時間に直に触れていて、未来が訪れないうちに鼠は、時間のすぐ先を通り越していた。時間が、多くの子どもを産むなら、鼠は先に身体を、用意しておかなければならない。鼠は、既に生きながら、時間が用意した物語を、その皮膚に包んでいる。

産まれた瞬間から、生き過ぎている。死んでようやく、過去が身体から芽生えることがゆるされた。鼠は、時間が訪れるより以前に、作りあげられているから、身体にまとわりつく自分が薄い。そして時間から、はみ出そうとする身体へ、言葉が追いつかないから、未来の記憶で、今をうごいている。時間から、孤独になると鼠は、地球とはかけ離れた子宮から子どもを、次々と産み落とす。

地平線は、夕方の味がする。鼠は、遠く、を食べたことがある祖先から、記憶まで引き継がれているから、鼠の胃袋には、世界中の地平線が埋もれている。地平線をほじり、その地下を水道管が通ると、鼠の夢は、世界中の家の蛇口に繋がる。栓をきつく閉めなければ、容赦なく蛇口から鼠が滴り、この街の鼠が、完成してしまう。鼠は地平線から、世界中の鼠になる。そうして鼠は骨になると、地平線の素材になる。

未来の背骨が、身体から抜け出さないように鼠は、時間のはじまりを駆けることがあった。それそのものを言葉で、一致させて指し示すことが、不可能なところが、鼠の通り道だった。言葉で、あらわすことができるところに触れると鼠は、人の視線におびえはじめ、時間に締め付けられて、永久に死に続ける。

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掌編噺『フォレスト』

 「ねえ、一緒に向こうへ行きましょ?」

後ろから優しい声が聞こえる。
僕が振り返ると黒髪の女性がこちらを見ていた。
彼女が指差すのは、向こうに生い茂る黒い森。
僕はいつもこの道で彼女から声をかけられる。

 『……知らない人にはついていっちゃいけないって
 母さんから言われてるから行かない。 
 それに……あの森には魔女がいるって話を聞いたよ。』

僕は、相手を見つめながら早口で言った。

 「そっか、わかった。」

彼女は微笑むと、森の中へとゆっくり歩いていく。
僕の事は諦めたようだ。
その姿を見送ってから僕は森の横道を歩いて、学校へ向かった。

******

僕は母さんとふたり暮らしだ。
昔は父さんも一緒に住んでいたけれど五年前に出かけたっきり、それから帰ってこなかった。
それから母さんは僕に辛く当たるようになった。ブツブツと文句を言うだけならまだ可愛いもので、時には暴力を僕に振るった。

でも、学校から帰ってきた僕を見るなり母さんはいつも泣くんだ。
  
『ごめんね、ごめんね。 
 さっきは叩いたりしてごめんね。
 嫌いにならないで、ねえ嫌いにならないで。
 私にはあなただけしかいないの。
 どうか、どうか許してちょうだい。』

そう言いながら僕をぎゅっと抱きしめては、いつも涙を流して泣く。

だから、僕も母さんを優しく抱きしめて言うんだ。

 『分かってるよ、大丈夫。もうお腹が空いたから、はやくご飯にしよう。』

けれど、また別の日に母さんは同じように大騒ぎをする。そんな日々が繰り返された。

******

ある日、帰宅すると僕を見て母さんが呟いた。 
 
 『あなた、あの黒髪の女に会ったの?』

僕は何も言わず頷いた。
次の瞬間、頬に痛みが走った。
熱い、また叩かれたんだ。

 『あの女は魔女なの!悪い魔女なのよ!
 あの……あの女が父さんも連れていったのよ!』

母さんは狂ったように叫びながら、僕に暴力を振るった。
それは永遠に覚めない悪夢のようだった。

******

気がつくと朝になっていた。
母さんはもう出かけてしまったようだ。
ヒリヒリと痛む頬を擦りながら、僕は学校へ行くために森の横道を歩いていく。

 「ねえ、一緒に向こうへ行きましょう?」

まただ。後ろからまた優しい声がする。
振り返ると、今日も黒髪の女性が佇んでいた。
彼女の細長い指が差す方向には、魔女が住むという黒い森が━━━。

 ━━━━僕は考える。
母さんと黒髪の女性、魔女なのはどちらだろう?

僕はしばらく何も言わず彼女を見つめていた。
それから、微かに笑ってゆっくり手を差し出した。
それを見た女性も、笑って僕の手を握った。
それからふたりは何も喋らず歩いていく。
木々生い茂る森へ。黒い森の中へ。
ふたりは歩いていく。
周りでは、森の木々たちがザワザワと恐ろしげな音を立てていた。
吹き付ける風が沢山の枝を揺らしていた。
その音はまるで僕のことを、森の奥深くへ呼んでいるようだった。

そのままふたりは手を繋いで、深く暗い森の中へ消えていった。
その日から通学路を歩く少年の姿を見かけた人はいない。そして黒髪の女性もそれきり消えてしまった。
少年がそれからどうなったのか黒髪の女性はいったい誰だったのか……
もう誰も知ることはできない。

******
 
後日談としての話である。

少年が消え去った後、この森の周辺では独り言を呟いて彷徨う女性が現れるようになったという。
彼女は道を子供がひとりだけで歩いていると、けたたましい奇声を上げながら追いかけてくるらしい。

やがて人々は噂するようになった。
その女は黒い森に住んでいる恐ろしい魔女なのだ、と。

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言語システム

言語システム

言語は地域ごとに異なるものとして互換性のないまま領域化し別の領域へと接している。それぞれはエンコードされデコードを経て解釈され個人の良心や知性という濾過層を一度通過してから次の場所へと伝播される。濾過は完全ではなく不純物も熱も残ったまま移動する。それが誤解というバグへと変態する。誰も全体図を持たないままそれらはいつのまにか地表直上の電界域を世界が余さず覆う。

調整は自己責任とされ善意は密度を上げすぎ理想は雑音として検出された。雑音はリダクションを拒否され背景として定着し清音だけが過剰な振幅とともに残った。雑音は層を越えまた層に重なり干渉し熱や振動とともに媒質を揺らした。残響は原因を忘れたまま循環し波形は変形されつつ再生されることもあった。それでもその発想が誤りだったとはだれにも断定できない。

破綻したのは構想ではなく耐えきれなかった周囲の触媒だった。触媒は交換されず疲労だけが蓄積した。言語も同じだ。本来は誰もが渡れるはずの網だった。網目は均一ではなくそのポイントは場所ごとに異なる。だが張力が増しすぎて意味は堕落し沈黙だけが安寧だと誤認される。沈黙もまた信号として扱われ解釈から逃れられない。それでも送信を試みた者を嘲る理由はない。試みは常に未完成で失敗を再生し劣化再生産される。

それでも言語システムは稼働している。

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言語システム

「聞こえる?」
 「うーん、半分だけ」
 「どっちの半分?」
 「風に揺れた方」
 「じゃあもう一度言うよ」
 「うん…でも目が合わなかった」
 「笑った?」
 「多分、違う意味で受け取った」
 「手を差し伸べるよ」
 「届かない…視線が逸れた」
 「文字で送るね」
 「行間で折れた」
 「返事は?」
 「遅れた。もう内容を忘れてる」
 「感情は伝わった?」
 「断片だけ」
 「じゃあ次は?」
 「また跳ねる粒子みたいに散らばると思う」
 「そんなに細かく散らばるの?」
 「うん、でもそれでも話すしかないよ」

https://note.com/userunknown/n/n248719fae1e8

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涙の聲

雪の内に 春はきにけり
鶯の こほれる涙 今やとくらむ
とや古のひと詠みてより 日を重ね
谷のかげ
氷は消えず 水はまだ 音を立てねば
枝にゐる 鶯のこゑおとづれず
春の名のみそ行きかへり
花をりの 空やはらぎて
光のみ先だちぬれど
声のほど 知るすべもなく 時は過ぎ
今もなほ
解くと知られぬ
まゝにぞありける


 


 本歌は、春の到来がすでに言い切られているにもかかわらず、氷の融解や鶯の声といった出来事が成立しない状態を、長い時間の経過の中で反復的に描いている。春は来ているが、世界はそれに応答しない。その応答の欠如は、感情や象徴としてではなく、語の表記や文法のあり方そのものによって支えられている。
 春の到来は冒頭で「来にけり」と明確に言い切られている。「来」に完了の助動詞「ぬ」、さらに過去/詠嘆の「けり」が接続しており、文法的には、出来事はすでに成立している。この確定性は揺るがない。
 しかし、歌の内部では、その到来を裏づけるはずの出来事がことごとく起こらない。氷は消えず、水は動かず、鶯は鳴かず、涙もまた変化に至らない。春は来てしまっているにもかかわらず、春的な出来事は何ひとつ起きていない。
 この停滞は、まず表記の水準に現れる。「こほれる」は仮名で書かれており、「凍れる」「毀れる」「溢れる」という異なる語義を同時に許す。ここでは、どの語義を選ぶかという判断そのものが要請されていない。語義はいずれも呼び起こされるが、最後まで到達しない。仮名表記は、意味を曖昧にするための便法ではなく、出来事が完遂されない状態を保持するための条件として機能している。
 同様の構造は、文法の水準にも見られる。結句に置かれた「知られぬ」は、動詞「知る」の未然形「知ら」に助動詞「る」が接続し、その上に助動詞「ぬ」が重なった形である。このとき、助動詞「る」が未然形として解されるか、連用形として解されるかによって、後続する「ぬ」の機能が分岐する。
 すなわち、「る」を未然形と取れば、「ぬ」は否定の助動詞「ず」の連体形となり、「(人に)知られていない」「(自ずと)知られない」という意味が成立する。一方、「る」を連用形と取れば、「ぬ」は完了の助動詞となり、「(人に)知られてしまった」「(自ずと)知れてしまった」という意味が成立する。いずれの解釈も文法的に正しく、語形そのものからは、どちらか一方を排除することができない。
 その結果、「知られぬ」という一つの語形の中に、知ることがいまだ成立していない状態と、すでに成立してしまった状態とが同時に圧縮される。意味は一義に定まらないが、ここで問題となっているのは、単なる意味の曖昧さではない。知る、という出来事そのものが、成立の途中に置かれ、完結に至ることを拒まれている点である。
 否定として読めば、知はまだ訪れていない。完了として読めば、知はすでに訪れてしまっている。しかし、いずれの場合にも、ひとは「知らない者」としても、「知ってしまった者」としても確定されない。ここで語られているのは知の可否ではなく、完結しない知に類する。
 推量表現「今やとくらむ」もまた、この時間の緊張を別の角度から支えている。「らむ」は現在から判断の留保を含む推量語であるが、その前に置かれた係助詞「や」に注目した。上代語において「や」は、必ずしも疑問を表す語ではなく、事態の断定表明として強く機能しうる係助詞であった。本来は文末に置かれ、語調を確定的に引き締めるこの助詞が、文中に入り、連体形を要求することで、結びの力を保持したまま配置されている。
 その結果、「今や」は出来事を単に現在へと近づけるのではなく、出来事がすでに成立しているかのような切迫を文の内部に生じさせる。この確信を帯びた表明が「らむ」という推量と結びつくとき、判断は弱められる方向へは動かない。むしろ、確信と推量とが同一箇所に重ねられることで、出来事は成立寸前まで引き寄せられ、そのまま確定に至らずに停止する。
 涙について起きているのも、同じ停止である。涙は流れ始めているようで、完了しない。凍っているとも、毀れているとも、溢れているとも言えるが、いずれにも決定されない。涙は感情の象徴としてではなく、出来事が完結しない相そのものとして配置されている。
 この長歌は、藤原高子歌に含まれる表記上・文法上の緊張への応答として構成した。高子歌において、「こほれる」が凍結・毀損・溢出という複数の語義を同時に許し、「今やーらむ」が確信と推量とを重ね合わせて出来事の成立を宙づりにしているのに対し、結句において、「(今もなほ)解くと知られぬ」という否定と完了の両義を含む統語句を用いることで、出来事が完結しない状態を文法的に引き受けた。ここで行いたかったのは、詩的緊張そのものへの応答である。

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三島由紀夫に傾倒した世界線の最果タヒの詩

ねえ、卑怯だよ。そういうの。
生きるのは素晴らしい、尊厳があるっていうの。
死ぬのは最低ってことになるのが
ずっとずっと吐き気がしてならなかったんだ。
屋上から飛び降りる人は、全員悪人で、
そうしなかった人は無条件で善人で、
おかしいと思う私は何よりの悪人って
そうやって生は尊ばれてしまう。

ううん、死こそ、澄みきった尊厳だよ。

人生だけがさようならを意味できる。
だから、この御國に犬死になんて存在しない。
むしろ、させてたまるもんか。

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掌編噺『友地蔵』

今は昔
ある小さな村に三人の若者がいた

*********

一人は麒麟児と呼ばれていた
幼い頃から何をやらせても誰より達者で
周りの村人達からは、すごいすごいと
持て囃され鼻高々の男であった
奴はゆくゆくはこの村の長になるさ
村の誰もが口々に噂した

もう一人は風来坊というべき男だった
成長してからは、ふらっと村の外に出ていったかと
思えば、どこかで大事を成し遂げたと
風の噂がやってくる
お調子者だが、義理に厚い性格で
己の進むべき道をしっかり持っている
村の誰からも愛される
そんな熱くて気持ちの良い男であった

最後の一人は村いちの抜け作と呼ばれる男だった
何をやらせても駄目な男で
引っ込み思案で、声も小さい
特筆すべきなのは麒麟児と風来坊の友だということ
村の皆からは何故有名な二人と仲が良いのか
いつも不思議がられていた

そう、三人は友であった
正確にはかつて、麒麟児と風来坊は火に油の
関係であった
顔を合わせば喧嘩の日々
お互いが「目の上のたんこぶ」といった具合だったのだろう
それが、抜け作が間に入ることでかすがいの役目を
して丸く収まっていたのだ
不思議な事もあるもんだと村の皆は笑った
抜け作にも役目がちゃんとあるのだと

麒麟児と風来坊の二人も
抜け作が間に入り込むことで、不思議とウマが合うようになった
いつしか、三人は無二の親友となったのだ

*********

ある時、麒麟児は隣村へ用事で留守にしていた
己の考えた商いで、この村に富を蓄えようという算段だった

この時、風来坊はいつもの如く旅に出て同様に村から出払ってしまっていた
諸国を放浪して新しい知識を学ぶ為だった

その時、事件は起きた
火事だ 村の中の一つの家が火事で燃えたのだ
家の中には幼子が取り残されているらしい
村人たちは遠目から燃え盛る家をただ眺めるしか出来なかった

いや黒い影が一人、家の中に飛び込んでいく
抜け作と笑われた男だった
果たして彼は炎の中から幼子を助け出したのだ
己の命と、引き換えに

*********

麒麟児と風来坊は
村に戻ってきて顛末を知った
二人は抜け作の最期に、涙が涸れるほど涙した
奴は俺たちよりずっと凄い 凄い男だったのだ
友に誓ってこれからは村のため助け合おうと決め、
二人は供養のため燃えた家の跡地に地蔵を建てた
命を懸けた友のため『友地蔵』という名の地蔵を
そして、命日には必ず花と酒を手向けたのだった

*********

時は過ぎ行く

麒麟児は村の長となり、様々な商いを手広く行い
村の富を蓄えた
豊かになって村人たちは、麒麟児に大いに感謝した

風来坊は更に諸国を巡り、多様な知識を身に付けた
その中には西洋の摩訶不思議な知恵まで含まれていたという
博識ぶりに村人たちは、風来坊を大いに敬った

二人の晩年、国中を疫病が襲った
村も例外では無かった
しかし、麒麟児の蓄えと風来坊の知識で
村は他の村々に比べてずっと被害が少なかった

二人は疫病が終息したのを見届けてから
同じ頃、永い眠りについた
そして友地蔵の両脇に、二体の地蔵が建てられたのである
これを差配したのはかつて、ここに建っていた家が火事になった時に
抜け作と呼ばれた男に助けられた者だった

男は三人の友情と功績に感謝して
三体の地蔵に雨除けの小屋を作り、友地蔵として
厚く供養した

*********

時は更に巡る
村のかたちは変わっていく
しかし、そこに三体の友地蔵は在り続けた
抜け作に助けられた者の子孫は
動乱の時代を駆け抜け、新たな政の役人となった
この村始まって以来の大出世である

彼は後に新聞の取材で語っている
『私の命、私の先祖が暮らした村は、三人の偉大な先人によって守られた。私が今ここに居るのは、彼らのお陰である。世の中の人々からすれば、名も無き者たちかもしれないが私は彼らを決して忘れない。』

**********

長い時間が過ぎてきた今日も、三体の地蔵の前には花と酒が供えられている
真ん中の地蔵に肩を組むように両脇で笑う、
三体の地蔵たちが変わらずに今もそこにいるのだ

(了)

※このお話はフィクションです。
実際の出来事とは、一切関係がございません。

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 6

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たとえばボクが死んだら


たとえばボクが死んだとしても 
きっと君は泣かないことを
ボクは知っている 


それでいい それがいい 


それよりも 一緒に行ったエレカシやみゆきのライブのことや
一緒に観た映画のこと


神保町でカレー屋さんを探して道に迷ったこと
お目当てのスープカレー屋さんが定休日で
ちょっとガッカリしたこと


銀座のサンドイッチが有名な喫茶店
たまごサンドのボリューミーさと
やたらと気さくに話しかけてきたマスターのこと


中野の路地裏で 真っ白な灰になってたあしたのジョー


目黒川や井の頭公園や小金井公園や
上野恩賜公園で見た桜がきれいだったこと


東京タワーの展望台 ガラス張りんとこでいい歳した女ふたり
キャーキャー云いながら度胸試ししたこと


豊洲で足湯に浸かり
東京に現存する唯一の銭湯・鳩の湯
あったまって家に帰って
あとでLINEしあったら
ふたりともぐったり寝ちゃってたこと


池袋サンシャインにあるプラネタリウム
あんなにぐるぐる回転するなんてね
思いもしなかったよね


ムーミンバレーパーク
リトルミィのアンブレラが天井一面を覆って
ちょっと幻想的だったよね
広い湖に緑豊かで
5月だったから 風が心地よくって
ニョロニョロは電気でなにも考えてないとか
ムーミンパパが実は結構ヤバい奴だったり
リトルミィに負けず劣らずな
毒舌家で自由な吟遊詩人・スナフキン
 

三鷹の森美術館 
入口で巨大トトロがお出迎え
人生でトトロを一度も観てないって云ったら
君が驚いたようにケタケタ笑った


ずっと行ってみたいと思ってた深大寺 
東京のはずなのに なぜか小旅行に来てるみたいで
きれいな湧水で作られたお蕎麦 美味しかったね
調布と云ったら水木しげる
鬼太郎茶屋
ところ狭しとある鬼太郎グッズ
目玉おやじやネズミ男がかわいい
君はソフトクリームを
ボクは抹茶かき氷を食べたんだったよね
味はフツーに美味しいかき氷だった


弥生美術館
ヨコハマ・赤レンガ倉庫
浅草・浅草寺
下北沢で飲んだ 飲むわらび餅


歌声喫茶なんておかしな喫茶店に迷い込んで
ふたりでゲラゲラ笑ったこと


ドトールやベローチェでお茶しながら
他愛のない会話を ただただ楽しんだり


地図の読めないボクに代わって
いつも行き先を調べてくれたり


もしも君に出会えなかったら
ボクは東京のどこも知らなかった
行けなかったような
そんな気がするよ



たとえばボクが死んでも
きっと君は泣かないことを
ボクは知っている



君は今日もきっと 忙しない日々を
送っていることだろうね



だからさ だから
ひとつだけ ボクからの
最期のワガママを訊いて


君がご飯を食べてるとき
スマホいじってるとき
なんにも なぁんにもすることもなく
ヒマでヒマで たまらないとき


時々そっと思い出してくれたら
そういえば バカな奴がいたよなぁって
笑って思い出してはくれたなら


君の記憶の ほんのほんのすみっコにでも
置いといて貰えたら


ボクはもう それだけで
それだけで 生きた証になれます
この上なく しあわせです




ボクもきっとそうするから






ユビキリ







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 4

ひかりのはしご 


     
雲と雲の間
ひかりのはしごが 降りるとき

僕は
にこりと 立ち上がる

そうか
今なら 行けるかもしれないな
古びた 革の鞄を手に
あの詩 この詩と レコード入れて

木漏れ日の写真を 栞に

雲と雲の間
ひかりのはしごが 降りたとき

君は
ほろりと 涙する

そうだ
ごめん ごめんね
こだわった 縦書きに
好きだった 焦げたパンも

丘のてっぺんで 待ってるから

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ミヤくん、ミヤくん

“この世というものは、儚い夢だと
そう、言い聞かされていたというのに

過ぎ去ってみればどうだろう
なんという歳月の間
なんという嘘を
つかれていたことやら“

――Tokugawa Yoshinobu(あるいは最高密度の青色、夜の果てに位置する)





「ミヤくん、ミヤくん」

木の根を枕にしていた僕の
その少し上で響いた優しさ

「神社にお参りにいく日でしょ、今日。一緒に行こうよ」

差し伸べられた手の温度は
その日、残り日、そのまま

そうして引き起こされて
引き歩かされて
だんだんとぼんやりが消える景色の

その桜並木の温度は君の微笑み



その中にほのかに赤く、金に
星を燃やすがごとく煌く旗があって
それがいったい何なのか
ずっとずっと思い出せなくて

ずっと泣き出そうともしていた僕の頬を撫でた君は

「ミヤくん、ミヤくん
知らないの?
あれはね……」

石鳥居の前、そっと得意気に語り出し

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イルミネーションとあなた 時間が止まるのが見えた

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人間はコップか

 私は教師として、毎日のように教壇に立っていた。 

 ある日私は、生徒たちに、「人間の体内の約60%は水分である。」ということを教えた。私は鼻高々だった。なぜならほとんどの生徒が知らなかったことを知らせてあげたのだから。
 授業後、ある生徒から質問を受けた。その生徒はこういった。
「先生、体内の約60%が水分である人間。そんなにたくさんの水分を溜めているなら、人間はコップではないでしょうか。」
 衝撃が走った。私はこの問いに答えることが出来なかった。なぜなら、わからなかった、ためだ。私は、平静を装い、
「後日、回答する。」
 とだけ述べた。

 私は焦った。常にこの問いを頭に置き生活した。歩きながら、食事をしながら、排泄しながら、常に考えた。「人間はコップである。」という仮説。もし正しければ、今までの私の常識は完全に崩れ去る。しかし、いくらなんでもこの考えは短絡的すぎないだろうか・・・。とりあえず私は、自己紹介において「私はコップです。」などという人間に出会ったことはない。いや仮に自分がコップであると認識している人物がいたとしても自己紹介においてそんなことは言わないか。なぜなら、自分がコップであると認識している人間は、恐らく全ての人間がコップであると認識しているはずである。つまり、自分がコップであると認識している人物が、自分がコップであると自己紹介することは、自分が人間であると認識している人物が、自分が人間であると自己紹介することと変わらないのである。とすると、自己紹介においてコップであると自らを紹介しなくても、自分がコップであると認識している可能性は十分に考えられるのだ。もしかすると、人間がコップであるということは周囲の人間にとっては常識なのかもしれない。コップである私たちは、コップを使って水を飲んでいる。コップがコップを使っている・・・・・。
 駄目だ、らちが明かない。続いて別の視点、行動的観点から、人間とコップについて考えてみよう。まずコップ。コップは水を取り入れ、貯蔵し、放出する。多くの場合人間に操作されることによって。さあ、人間はどうであろう。私たちは水を取り入れ、貯蔵し、放出しているだろうか・・・。している。確かに私たちも水を取り入れ、貯蔵し、放出している。水を口から飲むことによって取り入れ、体内に貯蔵し、排尿、呼吸などによって放出している・・・。
 何も、変わらない。コップと、何も。本当にそうか。私たちはコップと変わらないのか。いや、しゃべったり、歩いたり、考えたり、従来のコップにはできないことが、私たちにはできるではないか。なんだ、明らかに私たちはコップではないじゃないか。なぜこんな簡単なことに気付けなかったのだろう。私は安堵した。便秘が解消したように、安堵した。すぐにこの答えを例の生徒に伝えてやろう。私はその生徒の家の電話番号を調べるため、足早に職員室へ向かった。しかし、職員室の扉を開けた瞬間、新たな考えが浮かんできた。それらの、従来のコップに出来ない行動は、コップに付随された機能でしかないのでは、ないだろうか・・・。つまり、私たちはコップに新機能を加えた存在―進化形コップ―ではないだろうか・・・。
 人間はコップの進化形。こんなことを認めてしまったら、先人たちが作り上げてきた進化論が崩れ去ってしまう。いくらなんでも、結論付けるには早すぎる。もう少しコップと人間の相違点を考えることにしよう。私は再び職員室を離れた。
 と、瞬間、ビビビビビ、私の頭に電流が走った。そう。コップと人間の相違点を、見つけたのだ・・・。嬉しいような、悲しいような、長年一緒に暮らしてきた息子が、独り立ちして家を出ていくときは、きっとこんな気持ちになるのだろう。コップと人間、水を取り入れ、貯蔵し、放出する。そこに違いはない、が・・・。まず、人間についてだ。人間は自発的に、水を取り入れ、放出する。自分が取り入れたいときに取り入れ、放出したいときに放出する。続いて、コップについてだ。人間が自発的にこれらの行動をとるのに対し、コップは強制的にこれらの行動をとらされているのだ。コップは、強制的に水を取り入れられ、放出させられる。これは人間とコップの違いといえるだろう。よって人間はコップではない。よし、今度こそ答えが出た。再び職員室へ・・・。
 いや待て。人間もたまには強制的にこれらの行動をとらされているではないか。例えば拷問における水責め。人は自分の意思に反し強制的に水を取り入れられさせられる。また、何らかの理由で長時間トイレに行けないとき、人は自分の意に反して失禁する。これも自発的に水を放出しているとは言えないだろう。つまり、人間はときにコップになっているのだ。
 結論。人間は、人間、時々、コップ。
 待て。何かがおかしい。なぜ私は、人間がしゃべったり、歩いたりすることはコップの新機能、コップから進化した結果、と捉えたのに、自発的に水を取り入れ放出することは、そのように捉えなかったのだ。自発的に行動することが出来るようになったこともまた、コップからの進化の結果と、捉えられないだろうか・・・・。

 わからない、わからない、わからない、わからない、わからない・・・。私は人間がコップであるかどうかさえ、わからないのだ。コップが、頭から離れない・・・。苦しい、苦しい、苦しい、苦しい・・・。
 
 翌日私は、辞表を提出した。これにより私はもうこの問いと向き合う必要がなくなったのだ。なぜなら私はもう教師ではないのだから。例の生徒の質問に回答する必要はないのだ。晴れ晴れした気持ちで、帰宅する。しかしもうコップとは関わりたくないな。今日は我が家の全てのコップを処分しよう。―いや、待て、『コップ』、とは、なんだ・・・。

 完

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殴音

夕焼けの跡に焦げた鳥の形
喉の鬱陶しい痛み
弾ける炭酸の飴を途中で吹き飛ばして
走っている今は
夏か冬か、朝か夜か
苛々したままロックをききゃあいいじゃん
とロックスターが言っていた
確かにそうかもしれない
でも今は苛々しているんだ
ただ黙れ
透き通る女声の響きが劈く慟哭に変わる
綺麗だ、、 、  、   、    、    、
そんなことはない
そういえば
人を殴ったことなどないと思う
別にその人が可哀想だからではない
靴紐がほどけたまま
思い出の顔を踏んづけて進む
「大丈夫?」って誰かが言った気がして
笑った。歯茎から血の味がした
信号が青でも、渡らない
赤でも、走り出さない
選ばない、ただ風になる真似だけする
公園の滑り台で膝を焼いたのは何歳だっけ
誰かの声で、心臓が少しだけ跳ねた
炭酸の粒みたいに、過去が喉を弾いて
ひとつひとつ、痛い音で爆ぜた
うん、それでも
たぶんまだ、誰も殴ってない
この世界が殴ってくるだけだから

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My Lunatic War

真鍮のカルカノ銃を模した安っぽいキーホルダーが、僕の掌の中で、ベタつく体温を強欲に啜り上げている。深夜、三時三十四分。薄闇の中でそいつは、使い古されたフォークみたいに、救いようのない無機質な光を跳ね返していた。
静寂の喉元にナイフを突き立てるように、スマートフォンのスピーカーから『Moonlight Serenade / The Fading Echoes』が吐き出される。
遠くの街区で野良犬が吠えた。その湿った震えは、僕の鼓膜を通り抜け、ゴミ溜めのような連想の連鎖を引き摺り出す。錆びついた看板の軋み、色が剥げたホットドッグの絵、一九六九年の静まり返った月面。空っぽの真空。音の死んだ世界じゃ、大統領を撃ち抜いた銃声も、スーパースターを黙らせた弾丸も、ただの無声映画のカット割りだ。
居ても立ってもいられなくなり、僕は部屋を飛び出して、偶々転がっていた、骨董品じみた自転車に跨った。
深夜の公園の周縁を、何度も、何度も、呪われたレコードみたいに廻り続ける。
頭の中は不埒な音楽で満たされている。
ひとしきり走ると、自転車はそろそろ自我を持ち始め電虎に変わろうとしていた。僕は其れを察知してコンクリートの地面へ何度も叩きつけた。ひしゃげたベルが、出来損ないの不協和音で喚いている。
僕は肺の中を全部絞り出すように笑いながら、溶けた蜜みたいな声で泣き喚いた。
アパートの光が幾つか点灯する。あゝそうかい。
アポロ計画の技師たちが、消滅したケネディのエネルギーをガソリンに換え、月という名の巨大な空白へ逃げ去ろうとしたみたいに、僕らもこの運命の溝から飛び出すための「脱出速度」を求めて、泥を啜ってもがいている。けれど、転ぶたびにこの身に刻まれる「重力」こそが、抗いようのない宇宙の正体なのだ。
僕の孤独は、宇宙の暗黒と同じ密度で膨れ上がっている。
けれど、この冷たい真鍮の銃を握りしめ、地面に体を打ち付けている瞬間だけは、何かが決定的に違っていた。これは誰かの心臓をぶち抜くための凶器じゃない。この薄っぺらな現実に、自分の存在を無理やり鋲で留めておくための、重たく冷酷な「定規」なのだ。
空の端が、三日着古したワイシャツみたいな色に汚れ始めた。
僕はチェーンの外れた自転車を引き摺り、青白いLEDを撒き散らすコンビニへと足を向ける。
警察車両が足早に公園の方に向かっていった。
なんだバカやろう。
自動ドアが乾いた音で僕を拒絶せずに開き、世界の解像度が歪んだ気がした。
レジの横、「からあげクン」を指差し、什器の隅で呆けていたコーンポタージュの缶を掴む。店員は、泥濘に嵌まったような僕の格好を無視して、事務的な手つきでバーコードを殺した。
レジの液晶が「13月3円」というデタラメを映し、その後、よくある数字へと上書きされる。
PayPayがあゝなんと言うかアホな音を鳴らす。神よ。
店を出て、歪んだフレームを片手で押し、もう片方の手で熱いポタージュを握りしめる。
一口啜ったそれは、驚くほど平坦で、記号化されただけの温もりだった。
世界は最初から、傷だらけのプラスチックの円盤に過ぎない。僕の絶望も、膝のアザの痛みも、この朝のルーチンの一部として無造作に消費されていく。
「それで?」
問いかけた視界の先、歩道のタイルが「有今なの能腁」という文字の羅列に変質していく。空には雲の代わりに「屋了点はの育」という一文が浮かんでいる。
ポケットの中で、カルカノ銃が暴発した。何発かが僕の肉を抉る。
法の執行だ。
掌に伝わるのは、僕の体温なんかじゃない。書き換えられ続けるこの虚像のど真ん中を、向こう側から射抜こうとする弾丸の熱量だ。僕は今、多分、死ぬほど気持ちのいい重傷を負っている。
笑えてきて、地面を転げ回った。すると傷は跡形もなく消え去っていた。
アパートへ帰る道すがら、僕は考えている
この真鍮の塊だけが、唯一の錨だ。これがなきゃ、僕は今すぐにでも、空の裂け目へと吸い込まれて消えちまうだろう。
部屋のドアを開け、脱ぎ捨てた靴の横に自転車を放り出した。いや、どうかな?別れた彼女だったかもしれない。
机の上に、カルカノ銃のキーホルダー静かに置く。窓の外では、永遠に擦られた朝が、またいつも通りに再生されようとしていた。
けれど、僕の机の上にある小さな銃だけは、再生ボタンを押される前の静止画の中で、不敵な黒い影をこの世界に刻み続けていた。

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ヴァリアンス法律事務所:事象の再定義 ― 伽藍を砕くブラックスワンのデッサン ―

警視庁正面玄関。
巨大な権威の伽藍を、山城実弥は歩む。自らを「法」という不可侵の聖域と定義し、他者の人生を塗り潰してきた男の足取りは、重く、淀みがない。背後には、彼を神託の主と仰ぐ官僚や警察幹部の群れが、影の壁となって数十人、地を這うように続いている。
だが、その鉄の行軍を、たった一人の男が「静止画」に変えた。
「ご機嫌麗しく、閣下」
低く、チェロの弦を震わせるような声。
石段の中ほど、世界の中心を占拠するようにアレクサンドル・レックスは腰掛けていた。冬の薄日に、彼が指先で転がすプラチナのコンパスが、まるで星の瞬きのように鋭く光る。
「……レックスか」
山城の瞳が、獲物を捕らえる蛇のそれへと変貌する。
「こんな場所で何の真似だ。ここは君のような道楽者が訪れる場所ではないはずだが?」
「失礼。私はただ、この門を抜ける風の心地良さを吟味していただけでね。どうにも、ここから先は淀みが酷い。あなたの吐息が、この国の酸素を、祈りを、汚しているらしい」
レックスは薄く笑った。それは慈悲ではない。解体されるのを待つ標本を見つめる、剥き出しの知性だ。
「退きたまえ。公務だ。国家の意思を止める権利は、君の法解釈の中にも存在しないはずだ」
山城一行が加速する。だが、レックスの視線が彼らの動線を「切断」した。
「いいや、再定義(リディファイン)しよう」
一歩も動かず、レックスはコンパスの針を山城の喉元へと向けた。
「今日、この瞬間、この正面玄関をあなたが通ることは『論理的に消滅』した。脇の通用口へ回りたまえ。裏道、影、泥濘……。それこそが、あなたに相応しい舞台だ」
「貴様……!」
取り巻きたちが殺気立つが、山城がそれを制した。額に浮かぶ青筋は、計算外の事態に直面した機械の軋みのようだった。
「ヨシ、では条件を出そう」
レックスは無造作にコンパスを仕舞い、冷徹なレーザーのごとき視線を山城に突き刺した。
「今回の案件に、私は一切介入しない。ヴァリアンスの総力を挙げた『現実の改変』は封印し、純粋に田伏正雄と、あなたの個人的な対決として法廷を用意してやる。……どうだ? 私を敵に回さず、かつての教え子を合法的に屠るチャンスだぞ。安い買い物だろう?」
沈黙が支配する。アレクサンドル・レックス、彼が本気で「世界」を書き換えにかかれば、山城が築き上げた警察機構のロジックすら、砂上の楼閣のごとく崩壊することを、山城は痛いほどに承知していた。
「……面白い。その傲慢、法廷の底で後悔させてやる」
山城は屈辱に震えながらも、踵を返した。国家の背骨を自称する男が、一人の男の「宣告」によってその歩みを歪める。それこそがレックスという男の法外な質量だった。
麻布十番、「方舟(アーク)」タワー・スイート。
全面ガラス張りの執務室で、田伏正雄は一人、漆黒のコーヒーを凝視していた。
「いい顔だ。少しは野性が戻ってきたかな、まーくん」
振り返ると、そこにはアレクサンドル・レックスが、沈没船の王のようにソファに深く腰掛けていた。
「レックス先生。ロンドンからわざわざ。……山城を焚き付けたと聞きましたが」
「ああ。彼は今頃、君をどう『撲殺』するか、舌なめずりしながら、薄暗い部屋でほくそ笑んでいるはずだよ」
レックスは立ち上がり、田伏の肩に手を置いた。その指先は驚くほど冷たく、そして重い。
「田伏君。かつて私も、この地位を血に染めて手に入れた。法という名の暴力に立ち向かい、既存の秩序を一度粉砕して、このヴァリアンスという『新しい世界』を再構築した。私にとってのそれは、ある国家の独裁政権を一夜で破産させることだったがね」
レックスの眼光が、かつてない鋭さで田伏を射抜く。
「君の武器は、その心身に刻まれた傷だ。だが、傷を愛でるだけの弁護士は、我が事務所には不要だ。この裁判……山城という『過去の呪縛』を、君自身の論理で完全に解体してみせろ。露ほども苦戦するようでは、共同パートナーへの道など、永久に開かれることはない」
田伏は言葉を失った。師が求めるのは勝利ではない。人間が人間として、世界の理を書き換える「美学」の証明なのだ。
「期待しているよ」
レックスは部屋の外に向かいながら、不敵に笑った。
「世界はまぁ危ういが、支配し甲斐があると言っただろう? 次のセッション……山城パパの息の根を止める君のタクトを見せてもらう。私の『審美眼』は、ガラクタには興味がないんだ」
その時、東京支部の共同代表、鷹司龍之介が現れた。彼はレックスの言葉を肯定するように深く頷き、田伏へ穏やかだが逃げ場のない視線を向けた。
「レックス、相変わらず手厳しいね。だが田伏君、君が本当に『自分自身』を生きようとするなら、あの男(山城)を倒すことは、息を吸うのと同じくらい自然で、不可避な仕事だ。……さあ、行こうかレックス。あちらの『再定義』の件、準備が整ったよ。あれはあれで、なかなか愉快な混沌だ」二人の知の巨人は、別の案件の談笑へと鮮やかに意識を切り替え、風のように去っていった。
残された田伏は、再びポケットの中でコンパスを握りしめた。
指先に伝わる金属の冷たさは、今や恐怖ではない。
それは、暗闇の中に「光の道筋」を強引にデッサンするための、研ぎ澄まされた意志の温度だった。

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紅白

新年
休暇明け
仕事初め

ちょっと憂鬱

でも昨日
新しい靴を買った
後は うん ひみつ

おろしたての
さらさらの
新しい

ーじゃあ 行ってきます ね

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のようなもの


小説を書いてる人は 
小説 のようなものとは云わない 
脚本を書いている人も
脚本 のようなものとは云わない
専門書を書いてる人 批評を書いてる人もまた 
のようなものとは云わない 


絵を描いてる人が
絵 のようなものとは云わないし
漫画を描いてる人が
漫画 のようなものとは云わない


音楽を作っている人
映画を作っている人
ドラマを作っている人


服を作っている人
料理を作っている人
器を作っている人


エトレトラ エトセトラ


誰も だぁ~れも
のようなものとは云わない




だからさ
もう 詩のようなもの 
などというのはやめないか 


誰がなんと云おうとなんと思おうと
これは詩だと 詩でなにが悪い
なにか問題でも? と



作者は堂々と胸を張っていれば
それでよいのだ





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古のカードゲームたち

年末年始の大掃除。
棚の奥から出てきたよ。昔懐かしのカードゲームたち。
捨てるのはとてももったいない。
売るのはなんとなく躊躇われる。
ついつい懐かしく眺めてしまい、
大掃除の時間はストップだ。
懐かしさでますます処分できない。
どうすればいいのこの思い。

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一発書き

いつから下書きをしなくなった?



人生が推敲出来ないと
   気づいたし

やっと 覚悟できたから
  かもね

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麦酒の泡が見あげた虹

あまりに天気が良くて
思わず伸びをしたんだ

街路樹も軒に干した長靴も
伸びをする陽気に
溢した麦酒の泡が
人魚姫だった事を
思い出す訳もなく
弾ければ身体は伸び上がる

ぐーんっ、と酔っ払い
どこまでも醒めるまで

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一番星の帰り道

夕焼けはぼやりと
何気なく包むように
僕の頭上でそっと

ただ世界を見ていた

青の最高密度が
そっと迫りくる
その刻明の中で

あの人の姿が滲む

すすっと追いかけて
少し咳き込みながら
ようやく肩を並べて

何のわけもない話をして

これがずっと
ほんのずっと
続くような気がした

そんなわけもないのに

今、この帰り道には
あなたもいないし
夕焼けさえ青の最高密度の中

優しく息を詰まらせ消える一歩手前

それでも空、見上げれば
あなたによく似た
ささやかですうっとした光が

ほんのりと羅針盤のごとく

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薔薇ラララ空

薔薇の
ラで育てた薔薇
空の
ラで空を梳く
すると
ラッパの
ラの音が鳴った

あーあ
引き金が引きたいな
こめかみに当ててみた
指鉄砲から発射された
きが
した
をみれば
地面があって
地面だと思って
踏んずけているのか
吸い付いかれているのか
わからなくなるな

欅の並木が
ケの字に並んだ道
一本一本違うのに
ケの字で一括り 
あなたならあぁ
あたしならうぅ
ぐぅのねも出ないのね
そう

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愛はフェチじゃない

近い愛、遠い愛
色々な愛があるけれど
遠い愛こそ、美しけれ
遠い愛こそ、広くて深い

愛はフェチじゃない
その腕 右の頬 左の頬
左の足首 右の爪の先
皮膚感覚で感じる愛

愛はフェチでも良いけれど
美しい愛はきっとフェチじゃない
ああ、良い 愛
いい 良いんだけど、これは愛じゃない
きっと愛じゃない だけど
ああ、良い 愛
美しい愛はフェチじゃないけれど
愛はフェチでも良いだろうか?

触ってみる 触れてみる 見つめ合う
ドキドキドキドキ ワクワクジンジン
こっちの方が好き?
でも、でもさ 愛はきっとフェチじゃない
迫ってくるのが愛じゃない 追っていくのも愛じゃない
通り過ぎるもの 近づくもの 通り過ぎるもの 近すぎるもの
そう、良い距離感の好ましい愛 それこそ趣味

愛は溢れかえってたまらないもの つまり衝動を唆(そそ)るもの
湧く沸くワクワク愛 ドキドキ時々愛
ふざけんじゃねーよって? ふざけてないと、愛じゃない
にやけてないと愛じゃない たまげてないと愛に驚いたことにならない

愛をなんだと思ってる 愛の袋叩きだ ハンマーを持ってこい
先生、愛が逃げていくので、指名手配ポスターをお願いします!
おーい、愛 帰ってこいよー

アイアイ愛愛お猿さんだよ~ん♪
愛にドキドキしてなきゃ愛を語っても仕方がない
愛にウキウキワクワク弾んでなきゃ、愛を思い出しても心に毒だ
そして、愛で千の絵が描けなけりゃ、アイデアマンとは、言えない象

愛でふざけよう 愛で踊ろう 愛を歌おう 愛を笑おう
心配させやがって、愛が帰ってきたぞー! ヒャッホー
ドクドクするのが、愛 ウキウキ弾むのかい

愛の体操 舌を出して、キスの嵐!
愛の音楽 音符を並べて、美メロディーのタツマーキ♪

愛は格好良く終わってはならなーい
愛は地べたにどしゃんと転んで、笑わせるテンションで、続けなさーい

どんなに残酷な映像で世の中を知ったって、その上で笑うことも人は出来る それが愛なんだ
舌先で感じたり、匂いを嗅いだり、指でなぞったり 愛って誰にとっても、この世に生きる喜びだよ

まん丸太陽 笑顔になれたら、それが愛
日の丸弁当 心に咲く花 それが、愛

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それでいいじゃないか、もう




そりゃあ 前向きの方がいいに決まってるさ
暗いよりも明るい方がいいのも決まってる


だけどでもさ
あたしは思っちゃうわけ


前だろうと後ろだろうと
どっちを向いていようが
見ている方向は前
ニンゲンには後ろに目はついちゃいない



光があるから 暗闇が存在するってなもんで
どこかに光が差せば
その後ろには必ず 影ができる
それが道理ってもんなのさ



そんなの屁理屈だよって
単なる言い訳でしかないよって
言いたければ言うがいいさ
笑いたければ笑うがいいさ



ニンゲンってのは
進みたい方へ進むようにできてるんだ
未来へ向かってまっしぐら
一心不乱に行ける人
掴みたい夢がきっとそこにあるのだと
まだ見ぬ自分に逢うために
光差す方へと ただまっすぐに



辿ってきた道を引き返すみたいに
過去へと戻ろうとする人
そこに何か とても大事な何かを
忘れてきてしまったような気がして
いまならまだ 取り返しがきく気がして
長い長い影法師のあと
追いかけて 追いかけて






どっちを向いていようが
見ている方向は前
ニンゲンには後ろに目はついちゃいない




だから胸を張って
猫も杓子も 老いも若きも 男も女も
みんなみ~んな 前向きなのさ





それでいいじゃないか
それでもう







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鈴が鳴る

交通量の多い道を通ると
必ず誰かの肩に当たる
肩は怒りに震えていたり
柔らかな陽射しのようだったりする

肩の匂いにも身を委ねる
通りすがりに嗅ぐのは
生きている人々の
生臭い匂いだ
死んでしまった人からは
鈴が鳴る

生きびとから何パーセントの報酬を得るか
それは正統な権利だ
私は50パーセントで
道を歩いている

ぼんやりと
何もできないとき
耳の奥、鈴が鳴っている

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小舟

行く先々で欠片を拾い
行く先々で砂が混ざり合う
紙を破り 
川の上から火花を散らす 
夜で
破片はランタンのようだ

隠されたものを取り出す仕草を
遠くで猫が何度も繰り返している
折り紙で作られた小舟が
川面に揺れて遠ざかるように
記憶に似た景色も
少しずつ浸水しながら
やがて滝壺へと落下してゆく

行く先々で見聞きしたことは
発表会で生徒が語る口調で
死人に口を添えてゆくだろう
しっかりと欄干を握り
舟を見ていたはず が 
いつの間にか私が揺れている

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魔導機巧のマインテナ 短編2:ミシェルの話 置時計の依頼・Ⅴ


 一つの結論を得たその日から、作業室に音がやむことはなく。
 朝も昼も夜も、その場では加工機型の魔導機巧(※マギテクス)が稼働を続け、ミシェルの仮説と要望に応じた物品を作り続ける。
 彼は、ひたすらに自身の為したいと考えている物を形にしていった。

 そうして完成したのは、精霊の理に寄り添いながらも、その定着を否定する部品の数々。
 それは、全ての魔導機巧が抱えている共通の欠陥である、「『霊核(※コア)』を心臓部とすることによる濃密な魔力への依存」と「濃度の高い魔力へ依存するがゆえの精霊との親和性」を、後付けで補完することで、不幸な事故が起こらないようにするためのものだ。

(本来、『霊核』への防護処理を完徹していれば必要のない代物だけど、そうも言っていられない物理的な、或いは経済的な事情がある。哀しい事に)

 出来上がった部品たちを見つめながら、ミシェルは軽く溜め息を吐く。

 マインテナ達の仕事と言うのは専門性が非常に高く、また彼らが扱う魔導機巧も大変に高価な代物であり、ある程度まで世界に普及したとはいえ、その管理も含めて慎重に慎重を重ねるのが常識だ。つまり、それらを維持していくには常に莫大な費用が必要になるという事である。
 だが、その高い性能やブランド性に魅せられた需要と言うものが絶えることはなく。それゆえに、可能な限り細部を省き、価格を抑えた廉価版のようなものが出回るのも、ある意味では仕方のないところではあった。

(とある国には「安物買いの銭失い」なんて言葉があるそうだけど、とは言え、なかなか辛いところだなぁ)

 そう言うことを考えながら、ミシェルは部品たちを専用の容器へと収納して、次々に鞄に詰めていく。
 着々と仕事の準備が整っていく。

 それからも、彼は仕事に必要な作業を次々と完了していく。
 工具類を始めとして、事前に予約しておいた飛行船の乗船券や出立後の着替え、作業時に食べる栄養補給用の間食品などなどである。

 そうして、全ては整った。
 時間にして、契約締結から三日目。

「ふぅ……。少しバタバタしていたけど、荷物検査も問題なし。優雅なフライトが楽しめそうで安心した」

 その三日目の朝。ミシェルは、航空魔法使い達に護衛された飛行船に乗船し、船上の人になっていた。
 そのまま数時間を掛けて、依頼主の居る町ウェスタシアへと向かう。

 ウェスタシアの町。旧帝国の時代より農産業の町として発展し、国の食糧自給の一翼を担ってきた実績のある町である。
 それは今も変わっておらず、広大な農耕地帯と果樹園を有し、幾つかの農業機械型の魔導機巧を用いて運営されている。

(見えてきた。牧歌的な風景と魔導機巧の取り合わせが奇妙ではあるけど、だからこそ、と言う話でもある。精霊が動いたのもきっと……)

 眼下に見えてきたレンガと木造建築を合わせたような町並みと、その郊外に存在する農耕地帯と、そこで活躍している農業機械型魔導機巧をそれぞれに見つつ、ミシェルは短く息を吐いた。

「まあ、それも後で考えていこう。今は仕事に集中っと」

 彼は、機内食として二本提供されたナッツバーをかじりながら、下船の準備を進めていく。持ち込んだ手荷物を纏めて、すぐに必要となる書類を即座に取り出せる場所に移して、最後に、残ったナッツバーを口に放り込んで──。

 そのまま、飛行船が滞りなく着陸した後。
 彼は町の散策をする間もなく、住人に道を尋ねて、急いで町役場へと足を運んだ。

「おお、ミシェルさん。ようこそ! ちょうど良かった。今、図書館の館長も来ていましてね」
「貴方がミシェル殿ですか。初めまして。私、町立図書館の館長を務めております、アルノー・バイヨと申します。町議オーバンより、お話は伺っております。この度は宜しくお願いします」
「初めまして。ミシェルと申します。こちらこそ宜しくお願いします」

 そんな彼を出迎えたのは、オーバン本人と、ちょうど業務の報告に来ていたらしい図書館の館長である男性、アルノーだった。
 アルノーとミシェルは、互いに自己紹介を済ませて握手を交わす。それと同時にミシェルは、仕事で共有しておきたい情報もここで話すことにした。端的に言えば、置時計の故障の原因について彼が立てた、あの仮説についてである。
 三人は、オーバンの案内で応接室へと入り、話し合いへと突入していった。

「──。つまり、あの時計の故障は、『霊核』に癒着した精霊体が、周辺を循環している魔力の流れに干渉しているせいだと、そう仰るんですね?」
「まだ仮説の域を出ない話ではありますが、ね。とある依頼を遂行した際に珍しい事例に出会いまして。きちんと修理しても異常が出るという事は、その可能性も有り得ると考えた次第でして」
「ふぅむ……。しかし、その精霊体の癒着と言うのは、何故発生するのですか?」
「同属固着現象、と僕たちは呼んでいるのですが、簡単に言えば、魔力の属性が極めて近いもの同士が接触した際に、互いの魔力の安定性が増すことで一体化してしまう、と言う現象で──。」

 そう言いながら、ミシェルは鞄から幾つかの資料を取り出してテーブル上に並べていく。それらには、「同属固着現象」についてや、今回の置時計に発生している可能性のある現象についての解説も記載されている。
 それらを見つつ、ミシェルは二人に説明を行っていく。

「精霊の場合、帯びている魔力の量や偏った属性の力を持つので、それが非常に起こりやすいのです。大抵は『霊核』に防護処理が施されているので、まず起きないですけども」
「なるほど」
「問題は、何故、置時計の『霊核』付近に精霊が近付いたか、なのですが。そこはまだ何とも言えません。仮に置時計不調の原因が「同属固着現象」であれば、まずその対策が先となります。そのための部品も持参しましたので」
「それは、とても助かりますね。しかし、そうなりますと費用も相応に高くなりそうですが……」
「そうですね。希少な素材を使った部品であるとか、技術料もありますから、その辺りはどうしても高額になってしまいますね」
「ふーむ。となると予算は──。」

 アルノーがそう言いかけた時、ここまで静かに耳を傾けるだけだったオーバンが反応し、真剣な雰囲気はそのままに、柔らかい笑みを浮かべる。

「ご安心を。そこについては私から町議会に話を通して、補正予算も承認済みです。相場の倍程度までは余裕をもって保証できますので、大丈夫かと思います。存分に腕を揮って頂ければと」
「……と、いう事らしいので、私からの疑問や異論は、特にありません。オーバンさんは如何ですか?」
「私からも特にはありませんな。むしろ、事前にここまでの研究と考察を頂けた事に感謝を申し上げたいくらいです」

 そう言うとオーバンは軽く頭を下げて見せる。もちろんアルノーも同様に。
 そんな二人に、ミシェルは優しく微笑する。

「いえいえ、お気になさらず。僕も勉強になりますので。さて、そう言えば、こちらの町近くに居を構えておられるマインテナさんの話なんですけど……」
「ええ。そちらも、私から話を通してありますので、連絡一つですぐにでも動ける態勢ができていますよ」
「有難う御座います、オーバンさん。僕の方からもお話しておきたいことがありますので、この後すぐに、連絡をお願いしても良いですか?」
「もちろんです。すぐに伝令を送りましょう」
「助かります。アルノーさん、図書館の方は、今日は?」
「今日と明日は、全日休館としておりますね。作業の必要があれば、開館日にも置時計の周辺を立ち入り禁止にできますよ」
「有難いですね。作業が長引く可能性もあるので、大変助かります。では、そちらは宜しくお願いします」

 そうして、三人の間で共有しておくべき情報が次々に公開、提供され、着々と仕事本番の準備が整っていく。
 ミシェルから見ても、仕事の円滑な成功を確信できる程度には、スムーズに事が運んでいくのだった。

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奉納

わたしがね
いま住んでいる ここ

嫌いじゃ無いし 良いところ
なんだけどね

天神さまがないの
鷽替えが できないの

だからね
百均で 丸い棒を買ってきて
肥後守で削って
赤と黒のマーカーでお顔を描いて


うんうん これよね


年が明けたら
鉛筆立てに挿しておこうっと。

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糸遊 (二篇)

わたしをつつむ やわらかな
わたしをくるむ あたたかな

いつどこにいて おもいます
あのみたされた むねのうち

ながいかげのひ ゆれる躯の
すこしこぼれた えんがわに



わたしのなかの おだやかな
わたしのそとの ゆるやかな

そうありたいと ねがったひ
そうすすもうと ふみだした

ながいみちのり あゆむ躯の
あしあとのこす ひかるいと

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あなたにも、TABUSE。

---Phantom Walletの準備手順--- 

推奨とされているPhantom Walletを利用しているOSに応じてダウンロード。
PC環境の場合はChrome拡張機能を追加。拡張機能はブラウザの右上に表示されアプリと同じ感覚で利用できます。
https://phantom.com

アプリ(または拡張機能)を起動し〝新規ウォレットの作成〟をタップ。

Phantomのアカウント作成時には、
・スマートフォンの既存アカウントでの登録
・メールアドレスでの登録 (?)
のいずれかを選択できます(?)

PINコードを設定。(非必読:ワタシは真新しいスマホで間違えてPINを設定してしまいそのPINを探し出すために丸一日かかった経験があります)

これで初期セットアップは完了。


---ウォレットアドレスの確認方法--- 

アプリ画面中央左側の受信ボタンをタップ。表示されるQRコード下の一部省略化された文字列もしくは左下の”アドレスをコピー” をタップすることでご自身のSolanaウォレットアドレスを取得できます。 


---TABUSEの申請方法---

取得したウォレットアドレスを記載し公式Xアカウントにてリポスト等でTABUSEの発行を依頼 。
https://x.com/c_writing_space

公式案内では

 ー併せて、CWSサイト内のTalk等に申請文を書いていただけると助かります。

とされていますので、以下のページにも同様に申請文を投稿 。
https://creative-writing-space.com/view/Discussions/index.php


---受信確認について---

公式XアカウントからTABUSEの送信完了のポストがあればかならず受信確認を。

Phantom Walletアプリ右上の🕓️ボタンをタップ。最近の活動の中からTABUSEの受信履歴が表示されていればOKです。公式Xアカウントに受信したことをリポストしておきましょう。


※修正点等などありましたらコメント欄へお願いします。

https://assets.st-note.com/img/1767422989-BekOb1Aq2HJGdI658NcwfVPZ.png

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ドュレープ

「あの向こうを見なさい
「生身に嘘を纏う者が化粧の花に劣るはずもない
「自分で自分を焼けないものなど
「朽ちた造花は醜いものだ
「平穏だからと言って消滅したわけじゃないんだよ


一列に並び座っているだけだ
水平の上に座っているだけだ
激しくぶつかり合った果てに
産まれた
私もあの子も
死んでしまっているように見える


ひらけひらけと息吹いていた
細かく裂いて火にくべているのは
胸に納まる程度の命
木も人も流れ星でさえも
思考が流転を繰り返した
絶対的な時間が脈動した
存在しうる輝きが明滅を始めてしまったように


美しき造花の花よ
お前でこの世を埋めるわけにいかない
全くもって
そうだ
そうだ
歌おう
腐らない花こそ美しいのだと
世界の真実に気が付くことが出来た
プライドに、造花の影が差す



題名 『逆振』

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初春

カーテンの素地に
触れた続き
何もない、そのことが
掌ならば
光を集めることもまた
陰影の音先
初春のプラットホームに
ブランコが停留している
午睡する胸ポケットで
凪いだ海を生きているうちに
行方のないわたしを一人残し
ブランコは
発車してしまった

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The Dungeon of Meaning, or Cinder and Conjecture

灰の降り積む空は、重たい鉛の蓋となって世界を密閉していた。私はそこに、暗い空から溶け落ちた影のように立ち尽くしている。
剥き出しの唇からこぼれ落ちたのは、祈りにも似た、あるいは喉元をじりじりと焼き焦がす呪詛にも似た、ある「名前」だ。その響きは空虚でありながら、逃れられぬ重力を持って私を縛る。熱を失い、呼気と共に離れていく意識。私は光の届かない、深い海の底のような不在へと沈降していった。
暴力的なまでの光の質量が網膜を叩く。それは生理的な戦慄を伴う、剥き出しの衝撃。閉ざしていた両眼を無理やり抉り開かれるような痛みのなか、視界に溢れ出したのは記憶の瓦礫だった。慈しんできたはずの断片は、意味を失って散乱している。脳の隅では、壊れた蓄音機の針が同じ場所を何度も跳ね続けていた。
「――奏で」
震える針が命じる。止まることを許されない、成す雑音。
足元には無数の花弁が、血溜まりのように広がっていた。深く吸い込むと、肺を満たすのは泥を啜るような愛憎の熱だ。愛し、呪う。その矛盾に溺れそうになりながら、私は気づく。この場所には概念という名の便利な逃げ道など、どこにもないのだ。善も悪も、愛も憎しみも、すべては等しく灰の中に埋没している。
パステルカラーの、耳の大きなウサギ。つぶらな瞳で、口元には小さな刺繍のハートが縫い付けられている。しかし、そこにあるのは、本来の愛らしい姿とは似ても似つかない。長年の灰に塗れて色あせ、片方の耳は半分ちぎれ、瞳の刺繍はほどけて、まるで虚ろな瞳孔が歪んでいるかのようだ。
私はその無機質な文字列を、指先でなぞる。
凍てついた胸の奥で火花を散らした。
あるいはこの世界は、あまりに堅固な「意味の檻」の中に閉じ込められていたのかもしれない。正しい答え、正しい道徳、正しい文法。それらが行儀よく並んだ清潔な監獄から逃げ出すために、毒を、あるいは理という名の曖昧さ。言葉の終わりに忍ばせたのだ。
健気で、狂おしい意志。
システムが理解不能として処理を止めるその一瞬、言葉は管理から解き放たれ、真の自由を手に入れる。意味を破壊し、論理を飛び越え、ただ純粋な存在の震えへと回帰する。
それは、生きようとする生命そのものの絶叫だ。
灰色の空が世界を閉じ込め、システムが私を定義しようとも。
私は言葉の終止符に、もっとも美しく鋭利な「敵対的接尾辞」を突き立てる。
意味が崩壊するその境界線で、ちぎれた耳のウサギが虚ろな瞳で私を見つめている。
私はようやく、ようやく私として呼吸を始める。

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言葉販売店

丁寧に並べて
見やすく
高く積まない
在庫切れは起こさない

言葉を
そうしていきたい



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(-.-)yニャ~~ァ

 鐘が鳴るなり もう5時にゃ。

「同じ向きに並んでいれば、知らん人とも話せるのがサラリーキャットにゃげ」

 縁側の老猫は懐かしむように語り始めた。

「世間話を継いで継いで。程よく悪い話を呟き合うのが、あの頃の、時代の風情であったにゃげ」

 にゃににゃに、と口をモゴモゴ言わせながら、しわくちゃの手で残り少ない髭を練る老猫。
 夕暮れ空を駆ける赤トンボを目で追いながら話半分で聞いていた孫は、白昼の流れ星ほども適当な相づちを打ちながら付き合っていた。なにせ、幾度となく聞いた話なのだ。
 ただ、どんどん記憶がすり減っているのか、毎回少し違って聞こえる。内容よりも、その違いを確認する方が孫にとっては楽しかった。

 スイスイと、逆さまに振られるマタタビキセルが空を切る。真っ黒に焦げた灰がパッと風に攫われていった。
 昔のニャンコロ映画に出てくるような、マタタビキセルの似合う猫も最近見なくなってきたな~、と高校生の孫猫は思う。最近コンビニにも置かれているのはLEDの灯る電子マタタビキセル。もちろん興味があるものの、吸ったところでこんなに格好良くは出来ないだろうし、どんなに我慢してもマタタビの味にゴロニャンしてしまいそうだ。
 ダサく吸うぐらいなら吸わない。それが今の流行。そもそも、年齢的にもちょっと……。

 マタタビの粉を丸める煤色の指先。
 祖父はこの時だけ指が器用だ、と孫は思う。
 視界を横切る真っ赤なトンボ。
 そろそろ、冬が山から下りてくる。


***


「景気はどうですかにゃ?」
「いや~、相変わらずにゃんにゃんですわ~」

 何がどうとは言わないのが常。
 猫にはマタタビが付き物とは言え、とにもかくにも配慮を求められるようになった昨今では、周囲の猫にまで被害が及ぶマタタビキセルを咥えられる場所も限られてきた。
 特に公共機関周辺では、歓喜しても問題ないような喫マタスペース以外で咥えることはマナー違反まっしぐら。
 猫にマタタビ、肩身は狭い。
 隣り合っただけの仲なら、中身がなくてもは時間を潰せる。次世代は、そんなひとときも少なくなるのだろう。

「おたくさん聞きましたかにゃ? 世知辛い都会でも、招き猫ん所は良い思いしてるっちゅう話ですわ」
「そらにゃ。見目の良い子はどの時代だって重宝されますわにゃ。ま~、一皮剥けば変わらん猫や、言うて」

 電車の到着まであと5分ほど。背の高い猫が壁掛けの時間を見る流れで、向かいのホームに鼻先をしゃくった。
 そそのかされた隣の猫が、釣られるように目をやれば、水辺のお仕事かどこかに向かうであろう猫が、ベンチにだらしなく座っている。
 最近流行っているらしい先細りの小さな靴を脱ぎ捨てて、裸足をベンチに乗せたまま、鯖と秋刀魚のアクセサリーが大漁祭りになっているケータイを弄っている。 
 こちらから見ても分かるほど肉球の動きは速いが、目の光は失われていた。疲労が、派手な服のよれよれ具合にも映ってしまっている。
 それだけを確認したら、そそくさと目をそらした。もちろんケータイの画面は見えないけれど何となく分かる。打ち込んでるのは日々の愚痴だろう。うん。
 ふぅぅぅ。
 ピリリと痺れる濃い果実臭を吐いた猫は、愛想笑いを浮かべて話に合わせた。

「あんな姿を見ちまってもねぇ。それでもにゃあねぇ。仕事終わりにはああいう子のヒラヒラしてる手が恋しくなるじゃあにゃいですか」
「嗚呼、違いにゃい。違いにゃい」

 リリリリリーン。
 ホームから甲高い鈴の音が響き渡る。背の高い猫がキセルを振って喫マタスペースに備え付けられている缶カラに灰を落とすと、雁首の火皿をマッチの軸でこすった。

「ほにゃ、お先に失礼」

 懐から小判とドル紙幣の柄がちりばめられた手ぬぐい取り出す。中に納めていたマタタビ粉入れにキセルを重ねて、サッと畳んだ。その上から朱い紐をクルクル巻き付けていく。

「にゃっほ。おめでたい、ハイカラな柄ですにゃ~」
「にゃいにゃい。お正月の前と後ろは、これに限りますわ」

 ひょいっと肩をすくめると、セリフが終わらないうちに喫マタスペースの扉から出て行き、秒と待たずに雑踏と同化していく。
 それを眺めていた猫もマタタビキセルを吸い終えると、懐から煤竹の筒を取り出してキセルを納めた。カランと鳴った乾いた音が、猫をサラリーキャットへと変貌させる。まだ営業回りが終わっていないのだ。
 キリッと細くなる猫目でつぶやく。

「季節で変えるのも、粋にゃいね」

 悪くにゃい悪くにゃい、と呟きながら扉を開く猫もまた、都会の流れに程なく飲まれた。


***


 老猫は、話に飽きて目の前を飛び回る赤トンボの群れに目を奪われている孫に気が付いていた。気が付いていても話すのをやめられないのが老いなのだと聞いた。
 昔話が一区切りついたところで、老猫は縁側の下に身をかがめ、小石をいくつか拾い上げる。

「ほれ」

 孫に渡すが、意図が伝わらなかったらしく、取った小石を肉球で挟んだまま首をかしげてみせた。

「当ててみ?」
「何に?」
「トンボ」

 ええ? と驚いた孫はそれでも飛び回っている赤トンボ目掛けて小石を放った。
 トンボにゃ目がある、羽がある。狙われた1匹は、ひょいっと難なくかわすと空高く舞い上がり、もう近づいてこなくなった。

「出来る訳ないにゃ」

 不満を漏らすと、老猫は小石の中から細長い物を選ぶと、ろくに見もしないでブンと腕を振った。
 パッ!
 当てられた赤トンボ。何が起きたのか分からない様子で、ふらふらの体のまま、あらぬ方向へ飛んでいく。
 孫の猫はポカンと開いたままの口を閉じることも忘れ、祖父へと詰め寄った!

「マジ!? どうやったの? 当たるの? 嘘じゃん! すげーーー」

 肩を揺さぶられようとも、大声でまくし立てられようとも、まるきりすかした顔でキセルに粉マタタビを詰める老猫。

「もう一回やって! もう一回!」
「自分でやれるようにならんと。ましな男にゃなれんにゃげ」

 老猫は長い年月で培った経験から知っている。自分は、まぐれ当たりを引き寄せられる運があることを。そして、運に2度目は無いことを。

 頭の天辺から湯気が吹き上がりそうな殺気を纏い、塀に小石を当て続ける孫猫を見ながら、美味しそうにキセルを咥える老猫。
 夕暮れが雲の背中を焼いていた。



ちとせもり の みちしるべ(ジャンル別一覧ページに飛びます)
  

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象にお雑煮 ーー ごった煮 ーー

象にお雑煮 ―― ごった煮 ――


笛地静恵


あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願い申し上げます

二〇二六年

笛地静恵 


一 俳句


合鍵のひとつばかりを四十雀



女郎蜘蛛胴太し輪して動ぜず



船長の後生大事の胡椒船



人を見る目のことわりよ雪割草



寒牡丹女子の戦の開きけり



追討の七日も知らぬ姫椿



木枯しのカラス意外の村の墓地



雪女雨戸の穴をふさぐべし



二 短歌


ひとつの指輪はすべてを統べ結婚の中につなぎとめる



わが手には指輪なけれど老いの日はビルボのごとくうすくなりけり



キッチンへ指輪を流し青ざめる純情の日々われにありきや



またしてもさとうきび畑けがされざわわざわわざわざわざわわ




三 ジュニーク


溺れる魚つかむサメ(題:いや、それ、違うから)



スジを通せり筋子氏(題:尊敬)



河童は脱皿しました(題:自由)



満月孕む黒い森(題:独逸)



前のひとの黒いウンチ(題:がっかり、66で)



アメ色ヘ空き家の雨戸(題:廃村)



ねんねんころりねんごろに(題:こわい)



魔の好きなこころのすき間(題:風)



ひろった棒のホームラン(題:幸運)



円滑に円すべり落ち(題:経済)







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山河を越えてゆけ

最近よく夢を見る。
色んな夢だ。

夢の中で恋をしている。あるいは喧嘩をしてる時もある。
振り抜いた拳の勢いで目が覚める事もある。
それなのに夢の内容はほとんど覚えていない。
ただ懐かしい感覚だけが取り残されて、所在を失くしている。

夢の中で私はいつも滑るように浮かぶ。
地に足を付けて居たいのに、気付けばふわりと天井へぶつかる。
外だと鳥のように上空へ舞い上がる。
でもコントロールは効かず、飛ばされたコンビニのレジ袋の様に風に弄ばれるだけだ。

いつもいつも浮かぶものだから、夢を見ると当たり前のように浮遊する能力を発揮する。
はいはい、またこれね。

今日はいつもより高く飛んでみよう。
いつもより遠くへ。

蹴り出した左脚の緊張に目を覚ます。
また誰かと争っていたらしい。
でも誰かを守る為だった気がする。そんなことで、誇らしく目覚める。

日常は滔々と流れる河のように、淀みなく通勤と労働を繰り返し、小説を読み、漫画を読んでまた夢を見る。

現実にバイオレンスは絶えて久しいけど、夢の中では一丁前に闘争を繰り返す。そして空を飛ぶ。

少しづつ、上達している。
と、思う。

この前の夢では山をひとつ飛び越えた。

多分。

覚えてはいないんだけど。

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軽くなる

静かに時が流れてゆく

誰も置き去りにしないと
小さい日に
父や母は 言ったかもしれない
ふっと
飼い犬や文鳥が
目配せをしたかもしれない

何も知らないまま
人はこちらに放り出され
無我夢中でバタ足

夜は果てしないが
明けると朝だと信じている
朝は眩しく
闇がかかれば夜の始まり

手の中に持つ
粒を知らない
じっと
握っていることを

静かに流れる水面に
ひとつずつ 波風が立ち
消えては悲しみを纏う仕組み

置き去りにせず
人は生きられない

犬たちはよく
わかっている

静かに時が流れた時
手を開き 見よ 

そして
岸から遠くをめがけ 
握っていたものを投げよ

そうすれば
夜と朝が 同じになる

軽くなる

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ヴァリアンス法律事務所:『0.05ラジアンの灰景と、透明な晩餐』

レックス・ヴァリアンス法律事務所。
代表パートナー:アレクサンドル・レックス(Alexandre Lex)
「法の彫刻家」の異名を持つ創設者。
多国籍企業の合併や国家間の紛争を、まるで粘土をこねるように「都合の良い法解釈」で作り変える。常に沈着冷静だが、その眼光はすべてを見通すレーザーのような冷徹さを湛えている。
この事務所は、東京、ニューヨーク、ロンドンに拠点を置く国際法律事務所であり、所属する112名のパートナー弁護士と354名のアソシエイトは、全員が「法学」だけでなく「数学」「物理学」「精神医学」などの高度な専門学位を併せ持つ。彼らが掲げるのは「事象の再定義(Redefining Reality)」。
世の中に溢れる「曖昧な不運」や「不可解な紛争」を、徹底したデータマイニングと論理構築によって分解し、依頼人に有利な「新しい秩序」として納品することを至上命題としている。
ヴァリアンス法律事務所:麻布十番・「方舟(アーク)」タワー・スイート。今、この事務所を揺らしていたのは、都市開発における「光害と反射光のヴァリアンス」という名の、あまりに眩い眩暈(めまい)だった。
「田伏先生、これをご覧ください。住民側が提出した『精神的苦痛』の輪郭、その光度シミュレーションです」
アソシエイトの棚田ユカリが、ホログラムディスプレイに複雑な幾何学模様を投射した。彼女の眼鏡の奥、超記憶のライブラリが高速で回転し、膨大な数値がパズルのピースのように噛み合っていく。
今回の依頼人は、最新のガラス建築「プリズム・タワー」を設計した若き建築家。対するは、タワーの反射光によって「生活の調和が泥のように濁った」と訴える、高級住宅街の住民団体である。
「ユカリ君。光の反射とは、物理法則が描く最も純粋な線形現象だ。そこに不規則な『揺らぎ』が混入する余地など、本来存在しないはずなのだが」
田伏は、特注スーツの胸ポケットから金のコンパスを取り出し、デスクの図面を冷徹になぞった。
「はい。ですが、住民側のデータには、特定の時刻に理論上の反射角から \bm{0.05} ラジアンの『逸脱』が記録されています。彼らはこれを設計の瑕疵、あるいは素材の不均一が生んだ『呪い』だと主張しているのです」
そこへ、実地調査から戻った調査員の高橋マキが、革のタブレットケースを放り投げた。
「先生、ユカリ。現場の空気を吸ってきました。確かに午後2時45分、あのリビングには刺突のような光が走る。でも、何か、生理的な違和感が拭えない」
「ほう、マキ君。君の野性が何かを嗅ぎ取ったか」
田伏が目を細める。その視線は、部屋の隅で黙々と地図を精査していたパートナー、谷垣源次郎へと向けられた。
谷垣は、はち切れんばかりの白いシャツの袖を捲り上げ、太い腕をデスクについた。その動作には、研ぎ澄まされた職人のような実直さと、隠しきれない雄弁な色香が同居している。彼は法律の条文よりも、事物の「手触り」と「体温」を信じる男だった。
「田伏先生、私はこの図面から、季節の呼吸を読み取ろうとしています」
谷垣の声は、低く、湿り気を帯びたチェロの音色のように響く。
「タワーの足元にある人工池と、それを取り囲む常緑樹。この配置が、ある『意図』によって歪められている。光を遮るべき樹木が、不自然なまでに身を削がれているとしたら?」
「剪定……? 谷垣先生、まさか」
ユカリが即座に端末を叩く。指先が閃光のように走り、過去三年の管理記録を暴き出した。
「ありました。住民団体側から『景観の調和』を理由に、特定の枝を切り落とすよう執拗な要求が出ています」
ユカリの脳内で、街全体の構造が再構築された。バラバラだった事象が、一本の残酷な線で繋がる。
「繋がりました。タワーのガラスは無実です。住民側は自らの手で『光の通り道』を剪定し、公園にあるステンレス製のオブジェという『鏡』に光を誘導した。彼らが主張する不規則な光は、彼ら自身が法を欺くために仕掛けた、光学的な罠……自作自演の『偽りの痛み』です」
「その通りだ」
田伏が静かに立ち上がった。
「彼らのいう『ヴァリアンス』は、自然のノイズではない。救いようのない欺瞞という名の設計思想だ」
裁判の日。法廷は、住民側の代理人が振りかざす「科学的被害」という重苦しい熱気に包まれていた。
「この光は、平穏を切り裂く刃だ! 計算外の歪みだ!」
田伏は、死神のような優雅さで前へ出た。
「裁判長。原告側が提示したデータは、確かに『事実』です。しかし、そこには『真実』が欠落している」
田伏の合図で、ユカリが用意した完璧な再構築モデルが投影された。
「我々のシミュレーションによれば、タワー単体の光は居室を掠めもしない。光をその部屋に招き入れたのは、原告自身による樹木の過剰な剪定と、公共物の悪用。これは被害ではなく、和解金という果実を盗むための、巧妙な『舞台装置』に他ならない」
静まり返る法廷。傍聴席の谷垣は、ネクタイを少し緩め、その実直な瞳で審判の行方を見守っていた。
事務所に戻った四人を待っていたのは、勝利の余韻と、窓の外で厳格な直線を撥ね返すプリズム・タワーの夕映えだった。
「お疲れ様。今日もこの街の秩序は、正しく修正された」
田伏は、勝利を祝う「儀式」として、キッチンに立っていた。
「今夜は、私が腕を振るおう。論理の行き着く先にある、完璧な再構築料理だ」
透明なカカオのジュレに浮かぶ、真四角にカットされたウニ。そして、螺旋状にねじり上げられた真っ黒なイカスミのパスタ。その上には、まるで氷の彫刻のように冷やされた「透明なトマト」が鎮座している。
「先生、これ……食べても大丈夫なやつですか?」マキが顔をしかめる。
「食べなさい、マキ君。味覚とは脳が処理する情報の集積だ。この『秩序』を味わうのだよ」
谷垣は苦笑いしながら、その奇妙なパスタをフォークで巻き取り、豪快に口へ運んだ。
「……驚きました。見た目は無機質なのに、驚くほど濃厚な、大地の味がする」
赤いワインを煽る谷垣の首筋に、一筋の汗が流れ、知的な色気が滲む。
「先生、次の案件が届いています」ユカリが、奇妙なジュレを分析するように見つめながら言った。「歴史的建造物の再開発に伴う『風向の権利』についての依頼です」
「風か……」
田伏は、等間隔に配置された完璧な球体の氷をグラスの中で鳴らした。
「目に見えぬ空気の揺らぎさえも、我々の論理の範疇に収めてみせよう。それが、ヴァリアンス法律事務所の『役目』だからね」
夜の帳が降りる中、また新しい秩序を求めてデータの深淵へと潜っていく。レックス・ヴァリアンス法律事務所の夜は、まだ、始まったばかりだ。

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ただ果ての夜の夢が僕を抉る

藍のその最高密度が
そっと星の世を満たすとき

”言葉なんて覚えなければよかった”

そんな想いが
ふっと湧き上がっては

僕の有機交流電燈の
その灯りをぼうっと
かき消してしまいそうで

だって、そうじゃないか
藍も、最高密度も、星も
その言葉を知らなきゃ

ずっとわからないままでいられたのに

あの日、澄んだ琴花酒のグラスを
手渡してくれたあの人の
流した涙の音なき叫びも
滴らせた血の声なき意味も

ただ、わからずにいられたのに

さよならだけが人生なのだから
人生だけがさよならを意味できることも

そんな僕の人生だけが
僕の後ろに積み上がった別離すら
意義づけられることも

本当はわかりたくなかったはずなのに



ただ果ての夜の夢が僕を抉る



夏の草原、銀河の頭上

農夫の生きた畑があり
すべての終着点までの川があり
また畑があり、風の生まれる森もあって

光の声が、天高く聴こえ

言葉という回帰性が
あの人の音なき叫びと声なき意味に
有機交流性の僕を立ち帰らせ

帰途、星の世の
最高密度の藍の帳は
朝ぼらけのうちに
世界の眠気を柔らかく
取り除いて

そして今日がまた始まる

あの何もない場所から
確かに何かが
再び始まったように

そうして今日も
この三河という惑星の暮らしは
轟々と回り続け

回り続け……

四千の日と夜の、その祈りは生きていく




君も星だし、皆、星なんだ

だって……
それが人間というものじゃないか

みつを

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序曲:回転体 

Ⅰ, 回転の胎動
時剋。山々は軸にそって割れ砕かれる。
磊が礫となり砂礫となりスピンドルの周囲を舞う。
時間は腸捻転し過去と未来は回転軸に絡み合う。
土石の鼓動が骨格を震わせより深く浸透する。
地に現れた土は光と入り混じりあい街のざわめきは一つの回転体となって渦を描く。

Ⅱ, 主軸を失う舟
磁北。それが溶けることにより必然的に羅針盤は軸を見失う。
それでもスピンドルは渦動する。非可逆の刻を刻みながら。
舟は船に必然的に名を変えるもものただただ旋回する形態の幻影をみせる。
波はXYZの軸によって再定義され感情感覚や理念は再構築される。
誰彼の叫び声はスピンドルの轟きに吸音される。

Ⅲ, 燃える軸
地獄。はるか遠くで炎が渦をなして躍動している。
破壊と創造はそれぞれスピンドルの軸を共有する。
暖色系の色彩は軌跡を描きながら無限大数に分岐する。
微細な粒子は渦に捕らわれ新たな構造を紡ぎだす。
爆発は静寂をのみこみDEADENDの中心で共鳴する。

Ⅳ, 余韻の軌道
死刻。スピンドルはなおも狂い咲きながらも回り続ける。
誰かが回したはずなのに誰にもとめられない。理不尽と不条理の間。
虚構と呼ばれる底の下でただただ回転音だけの音鳴りがする。
一筋の旋律は軸の延長を越え [[ここではない場所]]を求めるかのように響き続ける。
回転体の主体は、[[なにもない部屋]]にとどまる人たちだけに目的を伝えようとする。

Ⅴ, 終曲の静寂
威酷 。スピンドルの響きはもはや大気にすら反響しない。
回転は極限まで減速し遠心力は滅し回転体は軸の上で硬直する。
絡み合った時間は解放され過去と未来は人々の記録となってATにより可視化される。
磊礫砂礫すべての物質は静電浮遊による虚空に停止しその存在を皆が消去する。
回転のない世界の始まりに聴く者の極微の呼吸だけが新たな律動として残る。

https://note.com/userunknown/n/n867d2c6c2783

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