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2021/01/01 12:00:00

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くるくる、くるう【箱入りへの返詩として】

すまぬ、すまぬ
もう、声もでぬ

すまぬ、すまぬ
もう、涙もでぬ

ぜんぶ、わしが悪かった
ぜんぶ、わしの不明がなしたこと

なにもかも、おしまいよ
おしまいなのに、まぶたもとじれぬ

気の触れたかかあのすがた
膨らみつづけるむすめのすがた
せつかく燃やしても、雨までじゃまして灰にもできぬ

白くにごつたまなこに焼きつけるかのごとく赤いおののにぶくひかる

ふりあげたおのにかみなりさまでもおちておわらせてくだされとてんにいのることもできぬ

すまぬ、すまぬ
もう、声もでぬ

すまぬ、すまぬ
もう、涙もでぬ

ただこの濡れ縁で、首ひとつじつとみることしかできやせぬ

もやしたありがほうてくる



だいじょうぶ、だいじょうぶ
わたしはしょうきです

すべてはていしゅのきがふれたのがひげきのはじまり
おひとよしのあほうがまねいたけつまつです

せんごけいきにうかれてみせをかまえて
あやしいぐんじんさんにだまされてしゃくざいかかえたのにきづきもしないで

ゆうかくにむすめをおとしてさえうまいめしがくえるだのよいべべがきれるだのおためごかしにごまかされて

だいじょうぶ、だいじょうぶ
わたしはしっています

すべてはあのぐんじんさんのさしがねです

むすめがひそかにちぎつたせいねんははしのしたでつめたくなつた

じぶんのものにならぬはらいせにいくにんものおとこにおかさせた

わたしが!
はらをいためてうんだむすめが!
いずれしあわせにこをなしてあいをしるはずが!


むすめのはらをむさぼるありがこをなしたらそれはまごだといえるだろうかそれはむすめがうんだことになるだろうかそれはいつかあいをしるだろうか

そのまえにげんせのちかいからかいほうしてやらねばね
きゅうくつにしめつけるこのよからときはなたれたならばこのはこからとびたつひがくるだろうね?

ね?
きつと、そうね?

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 澤あづさ

 2025/02/05 17:09

拙作『箱入り』にお返詩ありがとうございます。おお待望の夫視点と思いきや、想定外のカカア視点がついていて驚きました。亭主は自責にカカアは他責に陶酔しており、いずれも信頼できない語り手である点、拙作から汲んでいただけた内容の反映であろうと光栄に思います。わたしは拙作の夫をもっと善良(だが無能)な、そして語り手をもっと醜悪な人間だと思っていたので、お互い同性に厳しいタイプなんだろうなと身勝手な共感もいたしました。

拙作は語り手のキャラが立っていないせいで舞台も不鮮明でしたが、この問題の解決手段として、「濡れ縁」というパワーワードや「赤いおののにぶくひかる」のような文語調を示していただけたこと、本当にうれしく思います。ポスト戦後詩モドキまみれのネット詩には期待できない、真に多彩な表現の片鱗に触れた気がしました。

戦後景気ということで舞台はとっくに昭和であるのに、旧来の陋習にかたく縛されている風土の匂いが、ところどころ文語調の旧仮名が混ざり込む文体によく表れていますね。アドバイス募集中につき自解に関わる感想は避けますが、拙作の読解を丁寧に表現していただけて幸甚です。



拙作コメ欄の繰り返しですが、今回拙作にお返詩をくださったかたには、17日(月)以降マーケットで転載許諾を交渉させていただく可能性がございます。ぜひいまから前向きにご検討くださいませ。
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 百彪

 2025/02/05 19:48

澤あずささん
コメントありがとうございます!

素人の雰囲気詩人な私なので、感想も返詩も正直かなりビビりながら読み落としはないかと繰り返し読みつつ頑張ってみました。

詩なのであえて作品内に詳細な記述はされなかったかと思いつつ、自分なりの読解と拡大解釈で持って設定をさせて貰い、書き上げました。
自責、他責の両極に夫婦の感情を置いて、そのちぐはぐさを描けているなら良いのですが。

おそらく読み取れていない部分が沢山あるかと思いますが、今の精一杯という事で。

作品から読み取れる部分として、指輪を嵌める(婚約?)という風習や、女衒という存在からまだ郭があった点から、古くとも明治後期、新しくとも昭和初期辺りと踏んでました。

中間を取って大正年間に生きていたと仮定しながら書いたので、戦後景気は私としては第一次世界大戦を示してます(判りにくくて申し訳ない)

戦後景気からの物価上昇による米騒動。恐らく生活が一変したであろうと。
お人好しの夫が事業で失敗して悪い奴に付け込まれたというようなバックボーンを妄想しつつ書きました。

なのでもし言葉のチョイスに違和感があれば、それは単純に私の知識不足です。

それでも言葉のチョイスを褒めて頂きめちゃくちゃ喜んでます(笑)

※転載に関しては、される場合は喜んでお受け致します。
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 春町トビラ

 2025/02/06 21:43

いいですね。
読んでいて「真剣」なものを感じました。
言葉に宿る真摯さ。
そういう真剣さは、人の心を打つと思います。
感動がありますね。
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 百彪

 2025/02/07 09:59

春町トビラさん
コメントありがとうございます!

皆さんハイレベルで、圧倒的に詩作に向き合う経験や、それを支える読書量と質が不足しているなぁと実感しております。
なんとか雰囲気詩人を脱却したいところです。
お言葉、ありがとうございます。
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